アウディS4アヴァント【サウンドステーション・アンティフォン】

繊細かつダイナミックな、このクルマでしか聴けない音がある!


パイオニア・カーサウンド・コンテストのディーラー・デモカー部門で、2011年5位入賞、2012年は2位入賞に輝いたクルマが、このアウディS4だ。

ソースユニットは、コンテスト参加車には必須のカロッツェリアXシリーズで、パワーアンプもカロッツェリアXのRS-A99X。スピーカーはフロントのダイヤトーンのDS-SA1を中心に、隠し味としてスーパートゥイーターのELAC Car-JETを加え、サブウーファーはキッカーのソロバリックという組み合わせである。
インストールはシンプル。写真は2011年仕様
現在はウーファーをアウター化
スピーカーのインストールは、2011年と2012年では異なっていて、2011年はオリジナルのドアの内張りをそのまま残し、DS-SA1のウーファーをインナーバッフルで装着。純正のスピーカーグリルによって遮られる音が少なくないため、コンテストの審査では不利なのだが、それでも5位入賞である。そして、2012年はウーファーをアウターバッフルで装着して、スピーカーの前をオープン化。見事、2位に順位を上げている。

ダイヤトーンDS-SA1のトゥイーター。Aピラーにインストール
2012年システムの音を聴いてみると、繊細かつ高解像度にしてダイナミック。ハイレスポンスながら温もりを感じる。2つの相反する要素を、見事に再現している。ダイヤトーンが主張するコンセプトを、クルマの中で創りだす腕に脱帽だ。高解像度でハイレスポンスな、スペック的に優れた音はたまに聞くのだが、ミュージシャンの温度感を感じさせるオーディオシステムは、なかなかお目にかかれない。このアウディS4は、そんな数少ないクルマの1台といえよう。
ラゲッジルームにはパワーアンプ、サブウーファー、安定化電源を装着