アルファ156【コルトレーン】


運動性を損なわないようシンプルに、いい音を追求


堀田さんが普段の足にもしているコルトレーンのデモカーは、99年式のアルファロメオ156V6 24。総アルミ製の2.5リッターV6エンジンは、4,500RPM以上の強烈な回転フィールとサウンドが魅力だ。その運動性能を犠牲にせず、なおかつ最上級の音で音楽を楽しみながらツーリングできるよう、シンプル&ハイクオリティに仕上げたクルマだ。

ソースユニットはカロッツェリアX RS-D7X III
スピーカーは左右のフロントのみ。重量増を避けるために、プレミアム・カーオーディオシステムでは必須ともいえるサブウーファーは搭載していない。それでも数年前、国内のカーオーディオ・コンテストでは最高峰の「パイオニア・カーサウンド・コンテスト」にこのクルマで出場し、上位入賞を果たした実力を持つ。音の良さは折り紙付きだ。

スピーカーはフロント3ウェイのみ
このクルマ自体も、当時よりシステムアップ。スピーカーが、左右のフロントだけなのにかわりはないが、以前はハーツのMilleシリーズの2ウェイシステムのみだったところに、カロッツェリアのリボン・トゥイーター・TS-ST910を加えて3ウェイ化。これによって、高域のワイドレンジ化を図っただけではなく、低域の解像度も向上。振動板の有効面積を拡大する独自のVコーンという形状のハーツMilleシリーズのウーファー、ML1600.2はペーパーコーンで、優れたレスポンスと低域の再生レンジを確保している上に、TS-ST910を加えたことで、ベースなどの低音楽器の輪郭がくっきり。クルマの走りに呼応する、躍動感のある生き生きとした音が持ち味だ。

よく「サブウーファーを隠してあるんじゃないの?」と言われるそうだが、そう疑われるのももっともの、重心が低い、迫力あるサウンド。しかし、正真正銘のフロントスピーカーのみのシステムである。クルマの運動性を損ないたくないから、カーオーディオのシステムアップを断念している人なら、ぜひ、見て、聴いて欲しいクルマだ。

運動性を損なわないよう思いアンプはできるだけクルマの中心近くへ

【アルファロメオ156の搭載システム】
ソースユニット●カロッツェリアX RS-D7XⅢ
フロントスピーカー●ハーツ ML1600.2+ML280.2+カロッツェリア TS-ST910
パワーアンプ●カロッツェリアX RS-A9X
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システム総額:861,000円
取付工賃:   約800,000円(工賃にはケーブル・部材等すべてを含みます)
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計:   約1,600,000円